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《学びの森の生態図鑑No.32》


《学びの森の生態図鑑No.32》


■アベリアの周りで■


ツクバネウツギ属の常緑低木にアベリアという園芸種があります。刈込んでも丈夫で、よく生垣に使われます。県民の森にも駐車場の一角にアベリアの生垣があります。アベリアは6~10月と花の時期も長く、その花のジャスミンに似た上品な甘い香りに誘われて、たくさんの昆虫が集まってきます!


 






【写真1】ホシホウジャク

ハチドリのように空中で静止して長い口吻で蜜を吸う姿を知っている人の中には、ファンも多いかと思います。スズメガの仲間で昼に活動します。腹の先端(しっぽ?)は独特な形をしていて、毛のたばになっています。ぱっと見ると鳥の尾羽のよう。

ホシホウジャク:茶色い翅の後ろに鮮やかな黄色がおしゃれです。一転して、とまっていると、黄色が隠れてとても地味になります。


 




【写真2】ヒメクロホウジャク

背中のシックな黄緑色もモダンな感じ!?オオスカシバかな?ヒメクロホウジャクかな?とドキドキしながらの観察も一興。




【写真3】アゲハたち

クロアゲハ・キアゲハ・ナミアゲハ・ミヤマカラスアゲハ、いずれも常連さんです。


 




【写真4】マエアカスカシノメイガとチャバネセセリ

マエアカスカイノメイガ:半透明の白い翅に赤褐色の縁取り、上品でドレッシーな装いのお客様です。

チャバネセセリ:気をつけてみていると、あちらこちらで見かけることができるチョウです。名前の由来は諸説ありますが、落ち着きなくせかせかと飛び回るからとも言われています。愛嬌のある顔立ちでちょこんととまっていました。




【写真5】マルハナバチたち

ハナバチはミツバチの仲間。中でもマルハナバチの仲間はコロンとしていてモフモフでぬいぐるみのよう!このモフモフな毛は植物の受粉に大活躍です。お花の中に、もぞもぞと花に頭を突っ込んで蜜を吸う様子もかわいらしい。

トラマルハナバチ:ちゃんとお花に頭を突っ込んで、お行儀よく(!?)蜜をいただきます。口吻が長い種類のハナバチです。

クロマルハナバチ:モフモフしているけど、実は口吻が短いこの子たちは、花の入り口には見向きもせずに、距(きょ:蜜が入っている所)にがぶりとかみついて穴を開けていただきます。これを「盗蜜」と言います。写真の子もこれからがぶり!?




【写真6】クマバチ

大きくて、ブーーーンと恐ろし気な音を立てて飛んでいる真っ黒いハチ・・・それだけで怖がられることが多いクマバチですが、ハナバチの仲間です。主食は、花粉や花の蜜。ただし、頑丈な顎と太い口吻を持っているため、お行儀よく蜜を吸うだけではなく、盗蜜も常習犯!

その一方では、クマバチの蜜の吸い方を花粉媒介のパートナーとして選ぶ植物も多く「クマバチ媒花」と呼ばれます。フジは代表的なクマバチ媒花です。




【写真7】ハナムグリや小さなムシ

他にも、よくわからないムシたちがたくさん!調べてみるのも、お楽しみのひとつです。




【写真8】キイロスズメバチ

そして、時にはこんな姿も!?蜜を吸うだけでなく、狩りもしているよう・・・




アベリアはあちらこちらに植栽されています。花が咲いているのを見かけたら、ちょっと観察タイムはいかがでしょう?小さなドキドキに出会えるかもしれません。


 


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